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リビドーの固着と昇華

フロイトは、性衝動を起こすエネルギーを「リビドー」と呼んだ。
「リビドー」は、
赤ちゃんの時期の「口唇期」
1歳半~3歳くらいまでの「肛門期」
3~4歳くらいからの「男根期」
一般的には、7~12、13歳くらいまでの休止期「潜伏期」に入る。
その後の性衝動の爆発期を「思春期」に分けられる。
欲求と恋愛

リビドーは、図では「生理欲求」に関わるものである。
リビドーは、性衝動を起こすエネルギーであると同時に、攻撃衝動を起こすエネルギーでもあり、そこから次の「安全欲求」におけるサディスティック・パーソナリティが形成される。
人間の成長過程において、その成長過程に応じたリビドーが過度に抑圧されることなく、満たされることが必要である。
逆に言えば、成長過程で抑圧されたリビドーは、その段階にとどまり、幼児性となって表れる。
これを「固着(こちゃく)」と呼び、様々な依存症や性嗜癖の原因になると考えられている。
例えば、性的サディズムは、性衝動と攻撃衝動が抑圧され「固着」した典型的な例である。
普通の人間は「潜伏期」の間に、親や社会との関係の中から、リビドーを自己抑制する能力を 身につける。
自己抑制することによって、外部からの抑圧を軽減することができるのである。
だから、学校教育が行われる時期、日本では、小学校から中学校という時期も、リビドーの休止している「潜伏期」を選んで行われているのである。

リビドーが社会的に容認される方向に向けられ、その衝動が満たされることを「昇華(しょうか)」という。
言い方を変えると、リビドーが性的な目標(対象や行為)から遠ざかって、例えば知識欲などの別の目的に向かうことで、抑圧を免れることである。
すなわち、初期の「昇華」も、リビドーの「潜伏期」、学校教育の時期に始まるのである。

一般的に、「昇華」するによって「固着」は起こらない。
ただし、幼児期からの英才教育は、周囲から方向づけれたもので、「昇華」につながることは稀で、むしろ「固着」の原因となる場合が多いと言われている。
「昔は神童、今は凡人」という言葉はまさにこれであるが、現代社会は、日常的に性や暴力に関する情報が氾濫しており、「昔は神童、今は危ない人」になりかねない。
PTSDが原因となって、「固着」が起こる場合もある。

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