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ネオ・マゾヒズム

《リストカット》《ゴシック・ロリータ》《暗黒(黒色)バンド》をキーワードとする《ネオ・マゾヒズム》
自己敗北型のマゾヒスティック・パーソナリティ障害という位置づけが最も近いといわれる。

従来の依存性、自虐性、強迫性のトライアングルを形成する、俗に「おしん型」とも呼ばれる日本型のマゾヒスティック・パーソナリティとは異なることから、ネオ・マゾヒズムという言い方がされ、日本の若年層に独特(そこから日本文化に興味を持つ海外の若年層へと広がったとされる)の精神病理である。

その特徴は、自己の異端性や孤独性の強調にあるといわれ、それは「誰からも批判されない、責任を求められない」存在でありつづけようとする心理だといわれる。

この場合の《リストカット》は、自己の孤独性の象徴的な行為として存在し、リストカットや服薬などの行為について、隠そうとするのではなく、衆人にさらしながら、実に淡々と話すことができるという。
《ゴシック・ロリータ》の場合、黒という色と同時に、天使や十字架などのシンボル、そしてロリータという無垢なイメージによる、自己の神聖化という心理があるといわれる。
そして、ネオ・マゾヒズムの場合にはドクロなどの死をイメージするシンボルも好まれる。
《暗黒(黒色)バンド》とは、歌詞の中に、直接的な死や精神病理、(悪)魔などの一種異様な歌を主とするバンドの総称として使われている。
《ゴシック・ロリータ》や《暗黒(黒色)バンド》に共通するのは、俗に「暗さ志向」とも呼ばれ、異端性や孤独性の志向性によるものだと考えられている。
※近年流行するマンガやアニメ、ゲームなどには、これらと共通する要素が含まれるものが多いといわれる。

しかし、こうした形のネオ・マゾヒズムは、自己の異端性や孤独性を求めながら、趣味の共有ともいえる他者との関係性が生じる点において救いがあるともいえる。
上記のようなシンボリックなものが存在しない場合の方が危険だといわれ、それはいわゆるオタクと呼ばれる者の中に存在するとされる。
「誰からも批判されない、責任を求められない」存在でありつづけようとする心理は、しばしば親や家族への攻撃性というかたちであらわれる。
近年多発する親を殺す事件の多くが、この心理によって説明できるとされる。
そうした事件が起こるとしばしば問題にされる、現実と仮想(バーチャル)の境界喪失というのとは異なる。

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